弱視メガネを使えるようになる近道は単眼鏡を使う練習!

昔は拡大読書器というと、大きなテレビでした。もちろん液晶画面ではありません。
今は電子ルーペというのですね。スマホやタブレットサイズのものが主流で、持ち運びも便利そうです。

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私は小学生の時、弱視学級で拡大読書器と弱視メガネ、両方の訓練を受けました。結果的に、弱視メガネの方が私には合っていたようで、拡大読書器はほとんど使わなくなってゆきました。

一番の理由は、私の視力の弱さと視野の狭さにあるのではないかと思います。視力は0.05です。
私の場合、拡大読書器を使おうとすると、ほぼ、ぴったりと画面に顔を近づけなければなりません。なおかつ視野が狭いので、顔を近づけてしまうと、画面の一部しか見ることができず、結果、拡大読書器を使うと、頭を頻繁に動かして、見なくてはなりません。


しかし、今まで出会った弱視の人たちの多くは、弱視メガネの方が使いづらいと言っていました。確かに、弱視メガネ(私は本来の弱視メガネではなく、メガネのフレームに4倍の単眼鏡を取り付けたものを使っていますが)は、見える範囲がかなり狭いです。今、パソコンでこの記事を書いていますが、一度に見えているのは、4文字程度です。また、ピントが合う距離は決まっていて、対象からほんの少し遠すぎても、近すぎても、ぼやけてしまいます。

それでも、使いこなせば、これひとつで長時間の読書も、動画編集やブログ作成などのパソコン作業も、スマホを見ることも、スマホを電子辞書代わりに使いながら外国語の本を読むことも、苦ではありません。この単眼鏡に弱視メガネ用の近距離用アタッチメントを装着すれば、最大の倍率にして、針の穴に糸を通すことも可能です。

#弱視メガネ #Nikon #単眼鏡4× #アタッチメント3×

残念ながら、このアタッチメント、もう売っていないのです。本当は8倍のものが必要なのですが、手に入らず、今、代用品を探しているところです。見つかったらご報告しますね!
弱視メガネのメリットは、何よりも、両手が完全に自由になることです。


これは推測でしかないのですが、こういうメガネを使えるようになるには、小学生の時点で訓練をする必要がある、という人もいます。私が在籍していた弱視学級の担任の先生は、小学2年生の時から、弱視メガネの訓練をしてくださいました。「重くて、最初は15分かけているのがやっとだったのよ」とおっしゃっていました。

万が一、弱視メガネの訓練を受けることができない環境にあったとしても、単眼鏡を使いこなすことができれば、将来、単眼鏡をメガネに取り付けたものを使うことも、無理なくできるようになるのではないかと、私は思います。

視力0.05の私が、糸通し器を使わなくても、針に糸を通ることができる。スーパーで商品の裏面を見て、添加物が入っているかどうかチェックすることもできる。単眼鏡は、弱視者に大きな可能性を開いてくれる補助具です。小さい頃から、生活の中で単眼鏡を上手に使えるようになっておくといいのではないかな、と思います。

単眼鏡のおススメはやはり、伸ばしたり縮めたり、スライドするだけでピントを合わせることができるカール・ツァイスのもの。ただしこれ、ぶつけたりするとすぐに中のレンズがズレて使いにくくなってしまうので、常にケースに入れて携帯することをおすすめします。

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