心を癒す演奏動画作成をとことん追求する!-電子ピアノとマイクを使った弾き語りに決死の覚悟で挑戦している元ちょー自然派音楽療法士

私、ずっと生演奏にこだわっていました。
私が学んだシュタイナー音楽療法は、クライアントの傍らでライアー(竪琴)を弾いてうたう、生演奏こそ、効果があるとされています。それは決して間違いではありません。しかし、日本の医療現場でそのような環境を作ることは至難の業です。そのような至難の業を実践してくれている音楽療法士の仲間たちもいます。感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。


でも、私には、体力的にもうそれができません。
ライアー演奏を録音してYouTubeにアップし始めたのは数年前です。当時、ライアーという楽器を知っている人たちは、「録音した演奏でも癒される」というありがたい感想をくださいました。その言葉に励まされて、ここ数年、たくさんのライアー演奏動画や、ライアー弾き語り動画をアップしました。どれも、自宅で撮り、ノイズカットを一切加えていない、音調整もほとんど行っていない、文字通り「生のまま」の音源です。

しかし、この夏、私は電子ピアノに転向する決心をしました。(ライアーもまた弾きますが。)
そして、弾き語りの動画を撮るために、マイクを立て、電子ピアノとマイクの両方から直接音を録音し、ヘッドフォンで聴きながら演奏をするという初挑戦を今、しているところです。実は恥ずかしながら、ピアノの弾き語りも、今までしたことがなかったのです。音楽の専門家とは言え、これはかなり練習が必要そうです!


この転向を行った理由は、「人の役に立つ演奏動画」をめざすためです。
パソコン作業をしていると、分からないことや問題が出て来た時、解決法を検索しますよね。すると、本当にていねいに分かりやすく説明してくれているサイトに、たくさん出会います。ほとんどが、スポンサーから収入を得ているアフィリエイトサイトです。


これくらい綿密にていねいに作られたサイトこそ、人の役に立つサイトであり、だからこそアクセス数を集め、アフィリエイト広告で収入を得ることができているのでしょう。これは、とても理にかなった、健康なビジネスだと、私は思いました。

押し売りではなく、本当に人の役に立つ、それも、一部の人だけの役に立つのではなく、どんな人の役にも立つことのできるものを発信したい…… 私はそう思いました。そういう商品(コンテンツ)こそ、まっとうな報酬を稼ぐはずであり、逆に言うと、まっとうな報酬を稼ぐ商品とは、人の役に立つ商品である。(もちろんさまざまな例外はあるでしょうけれど。) この健康な「商売」というものを、コロナ渦、コンサートやレクチャーで稼ぐことができなくなった時、私は初めて真剣に意識しました。

まず、直視したことは、ライアー演奏録音の限界です。ライアーの音色を録音するのに適したスタジオが自宅に無い限り、この繊細な楽器の音色を録音して再現するのは、ほぼ不可能です。もちろん、ライアーという楽器を知ってもらうことが目的であれば、動画を撮る価値は充分にあると思います。でも、私が目指すのは、さまざまな音楽表現が、細部まではっきりときれいに再現される音源です。なぜなら、私の武器は楽器でもなければ超絶技巧でもない、シンプルな音楽の豊かな表現だからです。

それを目指すなら、楽器と録音機器を直接オーディオケーブルでつなぐほかありません。それが可能なのは、電子楽器だけです。いくらライアーが自然な音の楽器でも、録音した時点で電子信号に変換されてしまいます。同じ電子信号なら、少しでもクリアできれいな方がいい。私は迷わず電子ピアノを買いました。

結果は大正解でした。YouTubeにアップした動画を聴いてみると、聴きやすさがまったくちがいました。その上、電子ピアノ(しかも7万円台の)でも、コツさえつかめば、かなり繊細な表現が可能であることも分かりました。そして今、弾き語りの録音に挑戦しているところです。

本当に人の役に立つ、すなわち、聴いてほっとする、癒される演奏動画を目指すならば、そのために必要のないこだわりは、すべて潔く捨てるべきだと思いました。曲にもこだわらない。多くの人が馴染みやすく、聴きやすい曲を選ぶ。

これも正解。再生回数は、ライアーで録音していた時の倍以上に伸びました。視聴者の反応を見つつ、自分の耳を鋭く保ちながら、より人に必要とされる音楽を演奏してゆきたいと思っています。

音楽療法の場で、一番大切なことは、クライアントと「会う」ことです。
もし、療法士が準備した活動をすることや、目標を達成することにこだわって、クライアントと目を合わせ対話することを少しでも怠ったら、療法士の心とクライアントの心は「会う」ことが出来ません。二人の心が会えなければ、実りある音楽療法は実現しません。


それと同じです。私はどこまでも、聴く人の心に「会いに」行こうと思います。みなさんからの率直なご感想、ご意見はとても役に立ちます。よろしかったら、このブログやYouTube動画にコメントしてください♡



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