Dさん 男性 50代
私が送った詩
白いポロシャツに 麦わら帽子をかぶった少年が 太陽の降り注ぐ浜辺で 貝殻を拾った ポケットにしまって 家に持ってきたその貝殻は 少年の友だちになった 毎日何時間もの間 少年は貝殻を見つめていた 手のひらにのせて 眺めれば眺めるほど 貝殻がうたう歌が 聞こえてきそうで 貝殻が砂浜で見ていた景色が 見えてきそうで 静かな眼差しを向け続けること そうすれば どんなものの内でも 必ず 光に出会える 少年は そう信じていた 大人になっても 少年の確信は変わらなかった どんな困難の中にあっても 決してその確信を手放さなかった 少年は知っていたから 神さまの眼差しをもって生きること それが自分の道だと
Dさんからの感想(奥さまより)
夫の反応です。じーっと読んで、深く、魂で味わっていました。
そして静かに、「こんな風に生きたいと思う」と言っておりました。
今回は初めて、男性の声を聴いて詩を書きました。
私はふつう、あまり「神様」や「天使」という言葉を使いません。でも、この方はクリスチャンでいらっしゃったので、使わせていただきました。
「こういうふうに生きられたらいいなぁ」「こういう自分だったらいいなぁ」という感想を、よくいただきます。日本人は幼いころから「謙虚であることが良いこと」という教育を受けて育ちます。「謙虚さ」が行き過ぎて「自己を過小評価する癖」がついてしまっている人が、残念ながらとてもたくさんいます。自己過小評価は、非生産的です。
こんな感想をいただいた時には、「いいえ、あなたはすでにこう生きていらっしゃいます」「ご自身ではそう感じられなかったとしても、こういう方なのですよ」とお答えします。
「そう確信しても良いのです」と。
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