アドヴァイスをしない理由‐声リーディング

声リーディングでは、あなたの声を聞いて詩を書きます。詩の解説も書きます。しかし、悩み事に対するアドヴァイスや私の意見は基本的に書きません。その人が自分で見つけた答えこそ真実だからです。だからこそ、詩という形でお届けします。詩は芸術です。芸術は人にインスピレーションを与えます。詩からどんなインスピレーションを得るかは、受け取る人にゆだねられています。どんな気づきであっても、たとえそれが、私の個人的な意見とは真逆であっても、自分自身で見つけた答えにこそ、価値があります。

1分間のお話の中で、ご自身の悩みについて語ってくださる方もいます。そういう方には、そのテーマに沿って詩を書くようにしています。次にご紹介する声リーディングは、詩の言葉から大切な気づきをつかみとってくださった一例です。


森の奥に
湧き出す泉
清らかな水が
太陽の光にきらめく

渇いた喉を潤しに
集まって来た動物たちが
水のほとりに憩う

傷を負った魂が
あなたのもとに
集まって来るのは
あなたの心の
泉の深さを
知っているから

湧き出す命の水を
必要としているから

あなたの側にいると
傷が少しずつ
癒えてゆくのを
感じるから

だからあなたのもとに
生まれて来た
どうしても
あなたでなければ
ならなかった

森に夜が訪れ
辺りが静けさに包まれると
泉の水は
涙に変わる

どうしてやることも出来ない
傷ついた動物たちを想って
ただ水を与えることしか出来ない
もどかしさに

でも
これでいいのだと
泉は知っている
清らかな水を与えることが
自分の役目
彼らには
回復してゆく力が
ちゃんと備わっている

<感想>

自分を否定してしまって、でも、あなたは間違っていないよと慰めてほしくて、そんなことを思う自分が嫌で、自己嫌悪のループになっていました。けれど、自分には癒しが必要なのだということに、自分が癒されてこそ、人にも優しく出来るのだということに気づかされました。胸がいっぱいで、癒されるとはこういうことかと思いました。

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