ふつつかなきねづか

エールメッセージ

地獄のような苦しみ、それは必ず勝利できる試練ー「自分の十字架を背負って私に従いなさい」マタイ16章21節 クリスチャンの私から

台風が来る度に、私は悶え苦しむ。どんな治療も効かない自律神経失調症だ。天候や気圧、湿度の微妙な変化にさえ、私の体は敏感に反応する。だから、台風が発生して通り過ぎるまでの間、突発的に、起き上がれないほどの倦怠感や息苦しさが襲ってくる。それは、...
くどうさくら 散文

友の涙-お金に対する正常な感覚を失わないこと

かれこれ20年以上お付き合いしている良き友人がいます。友人というよりも、もはやきょうだいのように仲良くしています。その友人から、一生忘れることがないであろう素敵なプレゼントをもらいました。コロナ渦で職を失ってから、彼は経済的にとても厳しい状...
くどうさくら 散文

再会のある別れ、再会の無い別れ-すれちがってゆく人々、つながり続けてゆく人々-それを分ける秘密

人生にはたくさんの出会いがあって、それと同じくらいたくさんの別れがあります。一時をとても仲良く過ごした相手でも、時が経つにつれ、歩む道が分かれ、どんどん遠ざかってゆくことがあります。気がついてみると、お互いがまったくちがう場所に立ち、まった...
くどうさくら 詩

悲しみよ

ずっとなにかを我慢しているような気がしていたでもなにを我慢しているのか分からなかったのでなにも我慢していないことにして過ぎゆく日々を追いかけていたある日とつぜん辺りの空気がゼリーのごとく固まってしまった必死で息を吸おうとしても肺を膨らませる...
くどうさくら 詩

詩「できないんだ」

ある日とうとうしびれをきらしてわたしは彼に言った……あなたはどうしてもう少し大人になれないのあの人はきらいだのあいつはぼくをバカにしているだのやつらはクズだのそういうことは思っても口に出すものではないでしょう大人なのだからもっと自制して相手...
くどうさくら 詩

詩「心が回復する時」-秀作を賜りました-

夢を見ました月明かりがぼんやりと白く照らす細道を樹の根と岩につまずきながら一歩、また一歩登っていましたほんのわずかでも気をゆるめたら左側の崖に呑みこまれてゆくでしょう風が来るたびに枝をゆすりいっせいにざわめく黒い木々時間はどこかへ消えてしま...
くどうさくら 詩

さびしいとつぶやいてみても

さびしいとつぶやいてみても それがやっとの思いでくちびるから出した一言であっても あなたの声を聞いてくれる耳はなかった そばに来てあなたの手をにぎってくれる手はなかった空のうえからわたしはいつもそんなあなたを見つめていたずっと伝えたいと思っ...
くどうさくら 詩

詩という名の蛇

我が友蛇よなぜおまえはよりによってわたしのところへ来たわたしはおまえに胸を締めつけられすっかりおかしくなったまくしたてるひとびとの声が届かなくなった耳声なきもののつぶやきばかり拾う耳空っぽの言葉を吐き出せなくなった唇胸の内からあふれ出るもの...
くどうさくら 詩

あさひの中へ

あさひの中へ出てゆくとき気づくわたし生きてるうなじをくすぐる風の手がささやく軽やかに生きているよとあさひの中を歩いてゆくとき感じるわたし進んでる足に伝わる地面の堅さがほほえむしっかりと進んでいるよとあさひが高く昇ってゆくとき喜びが湧きあがる...
くどうさくら 詩

雲の舞

ジャスミンの香りを夜風が運ぶ おおきな明るい月の上で雲が舞う羽化したばかりの蝶のように薄くやわらかな羽をおそるおそる動かして 水の匂いがする小粒の雨が家々の屋根を静かに叩きはじめる 月の光にまもられて少し濃くなった雲が少し力強く踊りはじめる...