結婚しないと社会的地位が得られない社会、日本-独身男性は問題あるのか?独身女性は女としての役目を放棄している?

最近、「ソロハラ」という言葉があるらしい。ソロハラスメントの略だ。対象は男女問わない。
・相手にしつこく結婚を勧める
・未婚を理由に組織内で不遇な扱いをする(昇進させない等)
・独身の男女を差別するような言動、例えば「50過ぎても独身の男はきっと何か問題があるにちがいない」「結婚して子供を産み育てる経験をしなくては一人前の女ではない」など、相手に精神的苦痛を与える発言をする

これらがソロハラだそうだ。ちなみに子供のいない女性に対する差別的発言は「マタニティハラスメント(マタハラ)」というらしい。
何でもかんでも「ハラ」を付けることに顔をしかめる人もいるだろうが、実際にこのような差別によって精神的な傷を負っている人々がおり、しかもそれが少数ではないゆえに、こういう言葉が生まれたのだ。

ここまであからさまではなくとも、「結婚して家庭を持ち、苦労してこそ人の痛みが分かるようになる」という「いつまでも独身でふらふら遊んでいてはいけない」などという発言は、しばしば耳にする。

この発言が真っ赤なウソであることを、実は発言した人自身が、見事に証明してくれている。発言した本人は結婚して家庭を持っている人であるにもかかわらず、このような言葉によって相手がどれだけ傷つくか、その心の痛みをさpっぱり分かっていないからだ。

さまざまな事情によって、結婚したくてもできない人もいる。
子供がほしいと切に願っても、叶わない人もいる。
例え子供を産むことが出来る体であっても、自分に育てる力が無いことを自覚しており、生まれて来る子供を犠牲にしないために「産まない」という決断をする人もいる。

少し分別をもって考えてみれば、小学生にでも理解できることだ。
ではなぜ、ソロハラやマタハラ発言をする人たちがいるのか。
答えは簡単である。
「相手のためを思って」言っているわけでは、これっぽちもない。
単に、自分自身が満たされていないから、幸福でないからである。
そして、自分に自信がない。
しかも、自分自身と向き合うということを知らない。

よって、不満やストレスを解消する方法が、他人を差別し、見下して、自分が優位に立つこと以外、見つからないのだ。ある意味、とても可哀そうな人たちである。
自分自身が満たされていれば、他人のことなど気にならないはずだ。

何でもかんでもハラスメントにするのは、最善の解決策ではないかも知れないが、仕方がないと私は思う。パワハラ、セクハラ、モラハラ等をする人たちと同じように、ソロハラをする人たちはもう、どうしようもないからだ。つまり、話が通じない人たちだということ。こういう人々に行動を改めてもらうには、ハラスメントという少々強い言葉を使うしかないのだろう。

コメント

  1. のん より:

    マタニティハラスメントとは、会社で働く女性が妊娠や出産を理由に解雇や雇い止めをされたり、妊娠や出産にあたって職場で受けたりする精神的・肉体的なハラスメントを意味します。

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