弱視の私の秘密兵器?-単眼鏡等の補助具について-

改めましてこんにちは。ようやく、あちらこちらに散っていたブログ記事をこのサイトに収集し終わりつつあります。やっと好きなことが書ける~^^/

というわけで、これから数回、「弱視の私」について書いてみたいと思います。
私は先天性小角膜(小眼球)という障害をもっています。母親の妊娠初期、眼が作られる時になんらかの問題が生じて、眼が完成されないまま生まれて来た、というものです。ですので、写真を見ていただくと分かると思いますが、私の眼球は小さいです。右目なんか、サインペンで「点」を描いたくらいです^^

この病気には、多少眼球が小さいだけで視力に問題が無いケースから、無眼球といって、眼球の無いケースまでさまざまです。視力も視野も、見え方もさまざま。私は左目の視力が0.05、右目は光を感じる程度です。左目も視野は左下方向しかありません。もともと眼球が不完全なわけですから、当然、視力矯正は不可能です。無いものは無い(笑)。

でも、生まれつきこうなので、私は「ふつうに見える世界」というものを知りません。そして、成長しながら生活に適応して来たので、大学生時代からずっと一人暮らしですし、海外どこへでも、言葉が通じるところであれば、一人で行きます。

爪は、真っ暗な中でも切れます。これ、けっこうみんな驚きます。血だらけになるのでくれぐれもお試しにならないで下さいね! 身の回りのことをするのには、ほとんど目を使っていません。料理は、たぶん80%くらい手の感覚、20%くらい目を使っています。

外で、例えば買い物をする時に値札を見たり、電車の行き先を示す電光掲示板やバス停の時刻表を見たり、本屋で立ち読み(!)をしたりする時には、こういう単眼鏡⇩を使っています。手の中に納まるサイズで、先端部分を引っ張ったて伸ばしたり、押し込んで縮めるだけでピントを合わせることができるので便利です。私はどんな距離でも、一瞬でピントを合わせて対象物を見ることができます。小学校の弱視通級支援学級でこういった補助具を使う訓練を受けたのですが、当時はまだ、くるくると回してピントを合わせなければならない単眼鏡が主流で、ツァイスからこのタイプが発売された時はセンセーションでした! ちなみに私は6倍を使っています。

パソコンやスマホを見る時、文字を書いたり本を読んだりする時には、Nikonの4倍の単眼鏡を、メガネフレームに取り付けたものを使っています⇩。ツァイスのものは取り付けが出来ません。どうしても重いので、フレームのネジが緩み、鼻に負担が掛かってきます。髪を結ぶゴムで鼻の部分をカバーし、フレームネジ部分は写真のように糸で巻いて緩まないように工夫しています。

#弱視眼鏡 #読書用 #パソコン作業用 #Nikon4倍単眼鏡 #メガネ取り付け
#弱視眼鏡 #読書用 #パソコン作業用 #Nikon4倍単眼鏡 #メガネ取り付け

以上2種類のアイテムのおかげで、私はほぼ不自由なく日常生活を送っています。
もし、この記事を読んで下さっている方の中に、弱視のお子さんをもったご両親がいらして、お子さんの将来を心配されているならば、お伝えしたいことがあります。

「慣れ」というものは、ものすごくおおきな可能性を抱いています。慣れることによって、今は想像すらできないことを、お子さんは将来、やすやすとこなすようになるでしょう。私が幼かったころ、両親は、まさか私が将来、ドイツや韓国で、一人で生活しながら勉強をするようになるとは思わなかったでしょう。「慣れ」と「工夫」次第で、どういう方向へも、道は開けます。41才のおばさんになった私が、保証します

コメント

タイトルとURLをコピーしました