イスラエルとパレスチナ、ガザへの空襲…いったいどういうことなの?-無知な私が友人の中央アジア史専門家にききました

私:無知な一般人 友:中央アジア史専門の研究者

私:イスラエルのガザ地区への襲撃、ひどいよね。
友:うん、今回はずいぶんと大きく取り上げられたね。
私:「今回」ということは今までにもあったの?
友:うん、何十回もね。
私:何で報道されなかった?
友:されていたよ。ちょこっとね。
私:そういえば… そうだね。でも9.11の方がずっと印象に残ってる。
友:でしょ? パレスチナ人の死者はアメリカ人の数十倍、いや数百倍なのにね。
私:恐るべし、報道の不平等。

私:なぜイスラエルはあんなに残虐なことをしてもゆるされてきたの?
友:それは、ユダヤ人がアメリカの政界に深く関わってきたからだよ。アメリカのユダヤ人の大金持ちたちの後押しがなければ、大統領選挙で勝つことは絶対に出来ない。例えるなら元統一教会と自民党みたいな関係ね。だから、ユダヤ人がガザでああいうことをやっても、「まぁ、いいんじゃない」とアメリカも目をつぶってきたわけ。
私:アメリカがそうだとしても、ヨーロッパ諸国は?
友:ホロコーストのことがあるもん。ユダヤ人をやたらと批判出来ないよ。
私:イギリスは?
友:第二次世界大戦後、世界中に散っていたユダヤ人たちが「約束の地に帰ろう!」とイスラエルに押し寄せた時、現地で平和に共存していたユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒の間に混乱が起きて、ユダヤ人が当時その地を植民地支配していたイギリスに「どうするんですか!?」と迫ったら、「あ、じゃあ、我々撤退します。勝手にしてください」って放り出した国だからね。

私:ガザ地区を実効支配しているハマスというイスラム組織を非難する人もいるけど?
友:いやぁ、だって誰かが統制して守る必要があるでしょう。ハマスなんてまだかわいいものよ。イスラム組織を目の敵にする風潮は確かにあるけど、それなら、そういう組織を作り出してしまったのは誰ですか?って話。それにイスラム組織だからといってどれもいっしょくたには出来ない。成り立ちも集まっている人たちも、掲げているプロパガンダも、それぞれに違う。

私:空襲ってすごく残虐な手法だよね。東京大空襲のこともさ、その惨状を世界は意外と知らない。「蛍の墓」みたいな映画が「でっち上げ」だと言う隣国の人さえいるくらい。えっ? うちのおじいちゃん実際に経験したんですけど。大勢の人が死んで、家々がぜーんぶ焼けて、上野から銀座の方まで一晩で野っぱらになったって。広島、長崎の原爆のことも、実際に市民がどういうふうに体験したか、知っている外国人は少ない。
空襲の恐ろしさ、残虐さを直接に伝え聞いてきた日本人の私たちこそ、「戦争はいけない」「特に一般市民が犠牲になる空襲のようなやり方は絶対にしてはいけない」と声を上げるべきだと思う。

ここに三つの著名を紹介します。一つ目は中東研究者による呼びかけ。
ガザの事態を憂慮し、即時停戦と人道支援を訴える中東研究者のアピールに賛同します。 (google.com)

次はイギリスの「Ensure Provision of Basic Humanitarian Aid to Civilians in Palestine-Israel War」というプロジェクト日本支部への著名
オンライン署名 · パレスチナ・イスラエル対立における一般市民への基本的人道支援の確保を求めます · Change.org

三つめは国境なき医師団による著名活動
オンライン署名 · イスラエル・パレスチナでの「無差別攻撃の即時停止」と「医療の保護」、「人道性の回復」を/国境なき医師団 · Change.org


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