喜ばれる投稿vs敬遠される投稿ーSNSのマナー、読者への配慮について

Facebookを始めてからかれこれ15年。ブログ、Twitter(X)、Instagram、YouTubeなどいろいろやっていると、どこで、どういう投稿に反応が多く、どういう投稿がスルーされやすいか分かってくる。私なりに分析してみた。

今回はFacebookとInstagramに絞って分析してみた。実名で登録するしないによって差は生じるものの、この二つのSNSに共通するのは、リアルな友だちや知り合いとその周りの人、仕事関係で繋がっている人たちが中心に読む投稿であるという特徴だ。FacebookやInstagramでは敬遠されがちな投稿内容でも、ブログやYouTubeなど、キーワードでの検索を通して辿り着いた読者が読む媒体では、むしろ歓迎されることもある。投稿する場所、書き方、内容をうまく使い分けてゆきたい。
では、まずSNSで喜ばれる投稿から見てゆこう。

喜ばれる投稿は読者を癒す投稿

1.ウケる投稿
 笑いはいつでも人を癒す。ただし、日本人は非常にまじめなため、高度過ぎるユーモアは理解されない。ユーモアのセンスにたけた人はお手柔らかに。
2.かわいいもの、美味しそうなもの、美しい景色、珍しいものの写真や動画
 見ているだけで癒される、新鮮な空気を吸ったような爽やかな気持ちになれる。
3.読む人にとって利益となる情報
 私は現在、FacebookやInstagramをほとんど宣伝や告知にしか使っていないが、こういう投稿は思いの外反応がいい。商品やサービスはそもそも消費者にとって利益となることを前提に作られているからだろう。実際に買ってくれるかどうかは別問題だが。
4.報告
 「結婚しました」「子どもが生まれました」「おじいちゃんおばあちゃん○○才になりました」系の投稿。中には嫉妬心がうずく人もいるかも知れないが、多くはほのぼのとした気持ちになる。
5.素直な親バカ投稿
 「ねぇ、見てみて。これ娘が描いた絵。」「息子、○○賞をとりました!」 親バカ投稿は嫌われるかと思う人もいるようだが、そうとも限らない。私が尊敬する友人は「注意!親バカ投稿です。苦手な人は見ないでね」と前置きして書いている。いろんな境遇にいる人が読むことを理解したとても思慮深い前置きだと思う。しかも彼女はちゃんとお子さんに許可をとって書いているし、写真も中学生になってからはすべて本人の許可を得て載せている。だから、温かな気持ちになれる。
6.素直な心の叫び(悩み、愚痴、喜びなど)
 私はうつ病で苦しい時、たまに愚痴投稿をする。意外とたくさんの人たちが反応やコメントをくれる。とても励まされる。そして「体調が良くなりました」という喜びの報告には、「良かったね」という祝福のコメントがたくさん集まる。嬉しい。こういう文章は、書いている人の人間味に触れることが出来るから、喜ばれるのだろう。

敬遠されがちな投稿スルーされやすい投稿は微妙に異なる

スルーされやすい投稿というものは、単純に「どう反応したらよいのか分かりにくい投稿」である場合が多い。例えば…

1.自分の哲学、意見など
 特に長文のもの。これはよほどその人の考えや、その人の世界に興味を持っている相手しか読まない。読んでくれたとしても、共感する部分もあるが、100パーセント共感できるわけではない、というのが、正直、大部分の人が持つ感情だろう。そうすると社交辞令で「いいね」を押すのもどうか…という気持ちになり、かといって反論するほど関心のあるテーマでもなく、結局、無反応しか返せなくなってしまう。
2.宗教の話
 これも、1と同じ理由から反応が難しい。

以上のような文章には、ブログの方が合う。ある特定のテーマについてのコメントならば、Facebookグループを使うと楽しい。同じ興味関心を持った人たちと特定のテーマについて語り合えるからだ。

敬遠されがちな投稿を重ねていると、ちょっと危ない。友人が離れてゆくリスクを負っているからだ。読む人を嫌な気持ちにさせる投稿。SNSのマナーをわきまえない投稿がこれに当たる。

3.読者を挑発する投稿
4.怒りをぶつけた投稿

本人は正義感から発言しているつもりでも、この種の投稿は注意が必要だ。人はそれぞれちがう境遇にあり、ちがう過去を背負っていて、その結果、考え方感じ方も関心ごとも、みなちがう。その多様性に対する配慮がSNS投稿のマナーだと私は思う。

先ほど書いた親バカ投稿の前には必ず一言、「苦手な人は見ないでね」と書き添える友人は、子どもが欲しくても持てなかった人や、重い障害を持った子どもとともに生きている人、親子関係に苦しんでいる人など、いろいろな立場にいる人のことがちゃんと心にある。それが伝わって来るから、素直に読める。同じように、「今、私はこのことで頭がいっぱいなの。ちょっと過激でごめんね」「関心のない人はスルーしてください」など、読む人を思いやった一言、自分がしていることを冷静に把握した一言の前置きがあるだけで、読む人は優しい気持ちになれるものだ。

自分から選んで、あるいは検索して読むブログ等とちがい、SNSの投稿は基本的に嫌でも目に入る。だからこそ、読む人への配慮が大切だ。






 

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