さびしいと つぶやいてみても それがやっとの思いで くちびるから出した 一言であっても あなたの声を聞いてくれる 耳はなかった そばに来て あなたの手をにぎってくれる 手はなかった 空のうえから わたしはいつも そんなあなたを 見つめていた ずっと 伝えたいと 思っていた ほんとうの愛を 見分けることができるのは まさに あなたのような人だと さびしいとつぶやいて はじめて誰かが あなたの声を聞き そばに来て 手をにぎってくれるとき それが愛であると あなたには解る さびしいと つぶやくように送って 送ったことすら忘れていた メッセージの下に 連なる 相手からの 不在着信の跡を 発見するとき それが愛であると あなたには解る いつもさびしかった あなたは 誰よりもすばやく 誰よりも正確に ほんとうの愛を 感じとることの できる人だと
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